湾奥メバル(1)


今日の「ザ・フィッシング」で瀬戸内のメバル釣りをやっていましたが、現在東京湾の湾奥のメバルカサゴは自主禁漁中です。これは、東京湾遊漁船組合によるもので、法的な強制力のようなものはなく、実際千葉県側の船宿やチャーターボートなどでは今でもメバル釣りは行われています。私自身は湾奥の船宿の乗合船に乗船してメバル釣りを楽しんでいるので、禁漁中ということになります。メバルという魚はいわゆる「卵胎生」の魚で、卵ではなく子供を産みます(以下、産卵としてお話しします)。2月に解禁になるからと言って、2月に入る前にいわゆる産卵期が終わるというわけではなく、解禁後も大きなお腹をしたメバルが釣れることは少なくありません。この時期にメバルの釣れるポイントというのは水深が比較的深いため、抱卵しているからといってリリースしてやっても、親魚の延命はほとんどありえません。その代わりにバケツで泳がしておけば、バケツの中で子を放つことも多いので、この子を丁寧に海に戻してやることをオススメします。メバルはいわゆる根魚ですので、釣りきってしまえばいなくなってしまうのはご承知の通りです。
自分で言うのもなんですが、私はこの湾奥のメバル釣りが最も得意で、もっとも好きな釣りです。特に厳寒期の水深の深いエリアでの食い渋りの状況を釣ることを好みます。2月3月は最も水温が下がり食いが渋い反面、良型のメバルが固まり尺アップに出会うチャンスが大です。実際、今年のメバル釣果の最大は3月はじめ頃の釣果です。固まっているだけに、どこぞの船が1カ所のポイントをたたいて、いい釣りをしてしまうとしばらくそのポイントで釣れなくなってしまうなんてことも少なくないのも事実。しかし、そんなタフコンディションでも期待に応えてくれる時間が1日に1,2回はあるはずです。
今年は2月1日の水曜日が解禁になるので、初日に船橋の内木に乗船して、解禁日を攻略する予定です。解禁日といっても、先にも述べたように、プレジャー船などがポイントをたたいていますから、必ずしもいい状況に恵まれるというわけでもありません。ただ、誰よりも早く状況を把握したいと思っています。
良型のアイナメカサゴ、クロソイなども竿を絞り込んでくれることも多いのですが、来期はどんなドラマが待っているのかとても楽しみであります。