考察☆ぷらり的オニカサゴ攻略

 これだけ釣れると満足感が3日は持ちます
私の好きな釣りは、「根魚」、「青物」、これにアマダイ&タチウオ!特にジギングで釣るワラサと鍋の時期に釣るオニカサゴに関しては、思い入れが強いです。先日は片瀬港の片瀬丸、今週は早川港坂口丸に釣行してきました。釣果については釣行記をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
さて、今回はぷらり的オニカサゴについてコラム化してみようと思います。まあ、連続して坊主食らっていたらこんなコラムも書き込めないのですが(笑)、偶然にも両釣行共に釣果を出すことが出来た上に、坂口丸での釣行に関しては渋い中で良型をものにすることができたので、参考になればと思い綴ります。「渋い状況での攻略」について重点をおいてお話ししたいと思います。
毎度、釣行ごとに勉強になることがあるのですが、今回注目したい点は、「竿」、「餌」、「仕掛け」、「装飾」、「誘い」、「待ち」の6点です。
まず一つ目の「竿」。とにかく鬼のアタリは千差万別です。これは鬼のアタリ方自体にもいろいろな状況があるのでしょうが、長い仕掛けを底にはわせている状況で、先針に食ってくるアタリはことの他小さいのです。これをとらえることが出来るか出来ないかで貴重な1匹を捕れるかどうかが変わってくると思います。個人的には7:3もしくは8:2程度の先調子で魚がヒットしてから胴に乗ってくるような竿がオススメだと思います。今回、私はまさにこれにマッチした竿で釣行してきましたが、鋭敏な竿先で小さなアタリをものにし、しっかりとした胴で魚を乗せ、しなやかな竿全体で魚の引きを堪能出来るのです。ビシ竿やヤリイカ竿でももちろん問題はありませんが、自分の片腕と同化することが出来るようなそんな竿がオススメです。基本的に一日手持ちで頑張るのがオニカサゴですから、軽い竿であるということも重要かと思います。
二つ目に「餌」ですが、私はこれは鯖であれ、サンマであれ、最近話題の鮭であれ、なんでもいいと思っています。問題は皮面の光具合と大きさにあると思っています。いろいろこだわるのが釣りの楽しみの一つで、こうでなければとかこれじゃないととかいった「絶対」はないと思っています。私は、今はタコベイトなど付けないで釣りをしています。タコベイトなどについては「装飾」でお話しするとして、基本的には餌そのものにこだわり、餌の大きさ・厚さに重点を置く餌付けをしています。大きな餌を付ければ魚に必ずしもアピールして、「デカイ餌」=「デカイ鬼」というわけではなく、えてして小さい餌にデカイ鬼が食ってくることもあるようです。今回の状況を例にしますと・・・渋い時間が続く中で、餌の先端2,3センチのところを囓られてくるような流しが2回続きました。周りではノドグロやカンコがたまにかかっているような状況で、全く魚が口を使わないというような感じではありませんでした。私はこの「囓り主」は鬼であると勝手に判断しました(前向きな姿勢♪)!そこで、使用していた餌は6〜7センチくらいだったので、思い切って光具合のいい持ち込みのサンマを3〜4センチに切って装着して流すと…ビンゴ!餌を小さくした2流し目で1キロ級の鬼をゲット出来ました。これが絶対という訳ではありませんが、「餌がデカイ→先だけ囓られる→餌を小さくする→食い込む」こんな状況であったと私は勝手に考えます。某船宿の鬼船船長も以前に「渋いときは餌を小さくしてみて〜」って言ってました。
次に「仕掛け」ですが、渋ければ渋いほど「漂わせる」ことが大事に思います。針数を増やして確率を上げようといわゆる「欲張り型」に考えるのではなく、1本針でも2本針でも接続具から針までの長さに余裕を持ってやり、餌が底付近を漂うように心がけることが大事に感じました。私が今回使用した仕掛けは2本針の渋仕様で、全長1.7メートルで上針と下針の間は110センチです。三つ又から先針まで110センチというのは意外と長めだと思いませんか?本来なら、全長1.7mの1本針でやれば良かったと後悔しています。針は絶対「細地ムツ」で!なるべく軽い針を使います。ハリスは特に太さにこだわっていませんが、4号だと不安だし6号だと太すぎるように感じて5号を使用していました。迷ったときは、真ん中をチョイス!これ、私の基本です(爆)
次に「装飾」ですが、いろいろ付けるのは楽しいですし、一般的に「タコベイト」は付けるモノとなっていますが、私は一切付けません。理由は、①根掛かりしたときにゴミになる、②優柔不断なので付ける付けないで悩みたくない、③餌のいいところが隠れてしまう…といった感じです。蛍光ビーズも大きいモノは付けません。付けなくてもいいかなと思っているのですが、多少の浮力になるかなと思ったりして…多分浮力には関係ないですね(笑)ん〜疲れてきましたが続けます。
さて、次は今回一番勉強してきた「誘い」なんですが、ず〜〜〜っと同じことをしてみることにして、2回の釣行を乗り切りました。潮が効こうと効くまいと、ポイントが平らだろうとかけ上がりだろうとずっと「底トントン!」切っても30センチ、浮かせても50センチ、誘うのはすべてその範囲です。大きく竿をききあげるのは、たまに餌を大きくアピールさせることと魚が餌をくわえていないかきいてくるためだけという考えの元。そして殆ど誘わないで、底を餌が漂っているイメージでずーーーっとポーズ。船の動きに任せて場所を移動させ、たまたま鬼の目の前に餌がいくのを待つスタイル・・・「待ち」の時間をたっぷり取るのです。私はこれまで仕掛けの長さ分くらいまでを「誘う」釣り方をしてきたんですね。お恥ずかしいながら、その釣りスタイルを取ってきてあまり良い釣果に恵まれないことが多かったんです。そこで、これは書かないとして浅場のカサゴ釣りが好きでまあまあ得意なモノですから、カサゴ釣りのスタイルをそのまま参考にして「誘い」のスタイルを改正して挑んでみたんです。そうしたら、まだ2回の釣行ですが、なかなか好感触に釣行を終えることが出来たんですね。参考になればですが、簡単にいうと「底トントン」!潮がいってない&客少なしならば思い切って「底ベッタリ」!オモリを立たせたり寝かせたり…ちなみに、1匹目に小田原でゲットしたカンコはまさに「底ベッタリ」で食ってきました。
釣りというのは、いろいろ模索するところに楽しさがあって、私は漁師ではないので数がたくさん釣れればいいとは思っていません。ですから、竿を休めて弁当も食いますし、眠ければ昼寝もします。「いい思い出」になる釣行を心がけていますが、やっぱり本命はしっかりゲットしたいので、これからも自分なりにいろいろと考察して次の「いい釣果」につなげたいと思っています。ハイ、ご参考まで鬼の考察でした。