夜キンメダイ 〜南房総・布良港 良和丸〜

 清掃の行き届いた綺麗な船でした
真寿海丸でのオニカサゴ釣行を終えて、野島崎のおどやで弁当を買い昼食。のんびりドライブして布良港に到着。「ザザ〜」「ザザザ〜」と波の音。「ヒュー、ヒュルルルルー」とトンビが旋回。秋の南房総、その雰囲気だけでも最高です☆私、この布良というところが大好きで、昔から釣りやドライブで何度も立ち寄っている場所です。気づけばここから出船するのは初めてでした。車の窓を開けて心地よい昼寝を堪能…目を覚ますと、「ゴゴゴゴゴー。ぐごー!!」・・・ぼ、ボーズさんのいびきがモーニングコールとなりました。さっきまで人の気配のなかった港が、僅か30分あまりの間に随分と賑わっています。そう、皆さん夜キンメに集まった方々です。
 
初めての夜キンメ。どこの船宿にするかなと考えはしましたが、「おすすめの船宿ですよ」と蓮見さんがすすめてくださったので、悩まず良和丸に決定!若き良和船長、とても丁寧で親切な船長でした。お世話になりました。そして、何よりもとても元気な女将さんの存在!!またお気に入りの船宿発見です♪
さて、この夜キンメ。5本針の気軽な仕掛けで、再投入も自由とのこと。今回は仕掛けは自作しました。船長にいくつか質問して、アドバイスをいただいたのですが…
・枝間は長めの方がいい。食いがいいときはあんまり関係ないけど、食いが悪いときは枝間が長めの方が食いがイイ。実際、仕掛けさばきも枝間が長めの方がしやすい
・蛍光グッズはあんまり必要ない。付けると鯖やスミヤキの餌食になる→<個人的には>・・・スミヤキ、釣れて欲しいんだけど!食べたいし・・・
・オモリ200号でキンメがかかるとそれなりに重たくなるから、できれば自分でバッテリーを持ってきた方が間違いない
…ってな感じでした。船宿で配ってくれる餌はイカの切り身です。あんまりでっかくなくて、4,5センチってところでしょうか。
 いい夕焼けです
16時をまわってしばらくして、出船です。お客は総勢8名。ボーズさんが右大トモ、私はトモ2番です。船常備のマグネット板に仕掛けをセット。5本針ですのでさばきやすいです。朝方長いフラッシャーサビキをやってきたので、嫌いな長い仕掛けも苦になりません。
この夜キンメ!!日没の夕焼けの中をのんびりとポイントに舵を向けて走るので、とても気持ちよいクルージングが楽しめます。皆さん、夕日を写真に納めておりましたが、大島や利島の夕映えがとても美しい空でした。
 いつになく楽しそう★
航程40分ほどでポイント付近に到着。ワラサ船団のように船がたくさん集まってます。開始時間に協定があるのか、はたまた暗くならないとキンメの反応がでないのかはわからないがしばらく皆さん海上に浮いているだけ。と、1隻、また1隻と船が動き出し、本船も明かりが灯り、トトトトトトと動き出します。ワクワクワクワク♪この雰囲気が何だかたまりません。
「ハイ、じゃはじめてみましょう。120メートルでやってください」とのアナウンス。当日は、そうですねぇ、だいたい100〜130位で指示がでまして、刻々と変わる状況で都度船長が棚を知らせてくれました。指示通り落として底に着いたことも何度かありました。
オモリを前方に投げ入れ、仕掛けがパラパラと海中に引き込まれます。手前マツリもなく無事投入。ライトなタックルということもあり、しばし手持ちで頑張ります。
120メートルで仕掛けを止めようにも、115くらいから「ココココ」とアタリ!120でクラッチをオフにすると竿先がはじきます。そう、1投目の早々からヒットです。すぐにはあげず少々待って巻き上げ開始。オロロ〜、結構な重さじゃないですか。引きもイイ♪ドラグを締めて中速で巻き上げ。上がってきたのは小さめながらキンメが3枚。よしよしまずは型を見れたぞ。
ボーズさんも同様なようで、いつもながらブツブツ雄叫びをあげながら楽しんでいる模様。糸のヨリをとって、すぐさま投入。んで、すぐに「グングン」…ハイハイ、入れ食いです。
私のタックルでは沢山くっつきすぎると重たいので、何匹か追い食いしたのを見計らって巻き上げ開始。1〜4匹ついてくるような感じで再投入の繰り返しです。「ハイ、あげてください」の潮回りの回数も少なく、食いは上々です。
しかし、しかしデス。。最初は水深50くらい、のちに70や30で奴が登場です。そう、私の大好きな「さば」ですぅ。釣れては嬉しいんですが、暴れ暴れてオマツリを誘発します。こっちに頭下げ、あっちに頭下げ、何だかグレた息子の父親になった気分です。隣のベテランさんの道糸に私の仕掛け…船長がサクサクっとほどいてくれました。この手の釣りは初心者なんで、勘弁してやってください。で、まあ、あとで知ったのですが、私の前の二人のベテランさんを覗いては、みんなこのオマツリに悩まされていたようです。仕方ないですが、ベテランさんは流石です。鯖がついていてもしっかりと上がってきます。ん〜、俺もあ〜なりたい!
で、まあ、中盤を迎え中型というか良型も含めて30枚近くのキンメがクーラーボックスに収まった頃、船上の雰囲気がちっとだけ変わったんです・・・
 ワラササイズですぅ★熟れピー
ミヨシの名人がキンメだ鯖だをポンポン船上に放り込んでいるのですが、ガバっと何やらデカイモノが水面を割ったんです。そう、メダイです。ゆうに5キロはあるでしょうか?「タモ、タモ」と本人は連れのベテランさんに訴えますが、「ヌイチマイナよぅ!」の一言を浴びて、汗、汗、汗…で、まあ、「わ、わわ、わぁー」ってな感じに見事に針が外れてしまい、本人目をまん丸くして怒っておりました。うまく伝えられませんが、気の毒でした。私的には、「いいなぁ、メダイ」って感じでして、「俺にも来ないかなぁ」「こい、メダイ!」などとボーズさんと気合い入れてました。
ちょうど投入して120メートルで棚取り。大きくしゃくりを入れて、アタリを待つ。「グググ」とキンメのアタリがでて、追い食い待ち。んで、『当然』ですが、ここで事件発生!!踊る・暴れる・食いあげるの3拍子で猛烈なアタリです!が、が、3秒ほどでばれてしまいました。が、がです、5メートル巻いて、すーっと同じ棚に5メートル落としたら、また食ってくれたんです。「グイングイン、ブユーンビューン」今度はしっかり針がかり。あ〜ん、すんごい引きです。更に何だか重たくなって…な、なんだぁ!!気分的には1メートルの鯖が鈴なりになっているような感覚。電動リールも悲鳴をあげて、竿先は今にも折れんばかりにしなります。隣のベテランさんが「こっちもなんだかデカイの食ったみたいだね」と励ましの声をくれまして、こりゃぁしっかりとあげねばならぬとしっかり竿を手持ちで構えます。まあ、深場のベテランさんはこんな引きでもキーパーにセットしたまま上手にあげてくるようですが、今の私にできることはこの引きを十分に堪能することでありまして…というのはいいわけで、いかにしてばらさずに取り込むかということで、必死に手持ちでやりとりしてみました。残り20,10、、、結構な時間がかかりましたがなんとかサルカンを手に。。。ボーズさんが横でタモを構えてくれてます。たぐる手の先には大きな赤い魚体!「は、ハチビキだよ!デカイよ!掬って掬ってぇ」取り込み成功。更に「おいおい、もう1本付いてるよ!掬って掬ってぇ〜ん」で2本目も取り込み成功。更に「あらら、おまけにキンメも付いてるよ♪」でこれはヒョヒョイと取り込んで、ハチビキが船上でバタバタバタバタ。。♪あ〜、至福。
 絵に描いたような魚体です
サイズは1本は60センチほど、もう1本はもう一回り大きくて、写真をパチリ。メダイでなかったことが少々残念でもあったのですが、大満足の外道です。
この後もポツリポツリとキンメを追加。東風が少々強まってきて、20時半納竿となりました。オマツリも何度か有りましたが、私自身としては大満足&初キンメ大成功のうちに終了となりました。オニカサゴ同様、反省点も多かったので、その辺をのちにまとめて次の機会に備えたいところです。
 一寸先は闇です
私のタックルは少々パワー不足でした。やはり、200号のオモリを背負い、5本針〜10本針に魚をぶら下げて揚げてくることを想定すればそれ相応のタックルを揃える必要があると実感しました。まして、キンメ以外にもいろんな魚が食ってきますし、それを見越したタックルは必要なのでしょう。リール、ロッド、ホルダー…今回の導入編ではまってしまった中深場釣り。やはり買わねばなるまい。ささ、ボーナス+残業による小遣い増し増し!!「努力」せねばのう。
 大漁大漁♪
寄港してクーラーボックスを覗くと、中は真っ赤っか♪♪私の釣果は、キンメ36枚。うち刺身や姿煮にしたい良型が10枚ほどで残りは干物サイズでした。小さいのが多いのも否めませんが、それも腕のうちです。他にゴマサバ多数の良型のハチビキ2本でした。1本はボーズさんにお土産です。ゴマサバは食べる分は活け締め&内臓除去してきました。残りはオニカサゴ釣行用の餌になります。
ちょっと貯金して、中深場タックルを揃えちゃおうと思います。斉藤店長、待っててね〜…お金貯まるのに時間かかるけどねん(笑)
とにもかくにも大満足の釣行でした。帰りは館山でラーメンをすすり、君津の湯でお風呂につかって「フー」とすっきり。。12時半にはボーズさんを釈放し、実家に帰宅とあいなりました。
オニ→夜キンと疲れたけど楽しい1日でした。これでしばらく仕事が頑張れそうです(泣)