マズメカサゴを攻略する

 こちらさんも名人です。左がアベレージサイズ
6月になるとウズウズして、毎日でも行きたくなる釣りモノが「カサゴ」。アトリエぷらりのTシャツにもデカデカとしたカサゴの絵柄があるが、私が最も好きな釣りモノで、食べるのも大好きな魚のひとつです。6月の半ば、私の釣り仲間である原木中山の美容院「OK-CLUB」のカリスマ美容師「のぶさん」の美容師仲間の方々と共に1回。TLC(釣り好きレディースクラブ)のメンバーの方々と共に1回。「マズメカサゴ」狙いで釣行するにあたり、ご一緒する皆さんの一助となれば、そして、カサゴ釣りをしてみたい方、「マズメカサゴってなんだ?」と思っている方の参考になればと、今日は久々にコラムをアップしたいと思います。なお、先だって、5月24日に釣行してきた釣行記につきましては、6月15日発売の隔週刊「つり情報」のTRCコーナーにレポートしてありますので、お暇な方は読んで下さい。ブログなので、何も考えずにダラダラと書きますので、支離滅裂思うがままの文章をお許し下さい。
さて、このマズメカサゴ!釣り人のニーズに応えて、私の常宿であります「つり船内木」の船長が考えて出船しているいわゆる「リクエスト乗合」形態の釣りモノです。
出船は大体13時半頃。納竿は19時半頃の日没頃。良型のカサゴが活発に餌を追う
日没前の時間を攻略できるスタイルです。
過去に30㎝を超えるようなカサゴを連発しているのはこの時間帯でして、尺上のカサゴに出逢うための近道となっています。先日の釣行では、やや時期尚早といった感があり、船中「中小」の型が多く苦戦したモノの、31㎝の型モノも釣ることがデキました。昨年の6月24日、まさに怒濤の入れ食いを堪能。今年もこの時期に・・・と、ワクワクしているところです。
今日は、特に初心者の方などが、準備をするにあたって必要な点をいくつかの項目にわけてまとめてみたいと思います。
■こんな感じ・・・
攻めるポイントは、状況によって異なりますが、本牧〜川崎、長浦、木更津沖などを攻めます。出船が船橋ですので、最も近くの長浦で40分ほど、遠く本牧ですと1時間ほどは走ることになりますが、羽田から飛び立つ飛行機や東京の景色を眺めていると、あっという間です。水深は5〜17m程で、この時期は比較的浅いところを攻めます。釣れてくる魚は、カサゴメバルをメインに、アイナメ、ムラソイ、たまにカイズ(クロダイの幼魚)やフッコなどが釣れてきます。マズメ狙いだから大きい魚ばかり釣れるかというとそうでもなく、いい時もあれば悪いときもあります。最も油断してはならないのが、日没前の3時間ほど。大抵、この時間に頑張っている人はいい思いをします。カサゴメインのような話しっぷりですが、ポイントや状況によってはメバル中心の場合もあります。暗くなってからのムラソイの引きの良さにビックリする人も多いです。
■タックル&仕掛け
竿は基本的なエビメバルのそれでOKです。2本針でやるなら、仕掛けの全長は130センチ程度になりますので、いわゆるショートタイプのゲームロッドでも面白いかもしれません。かくいう私も、最近は短めの竿を使用したりもします。しかし、3本針で、特にメバルがいい感じの時は、やはり長竿が有利です。仕掛けの全長も200センチほどになりますので、2.4〜2.7mのメバル竿がいいかと思います。
といいながらも、どんな竿でも結構やれるモノでして、キス竿などでもOKです。ちなみに、カワハギ竿やアナゴ竿などはオススメできません。
次にリールですが、こちらはPEの1〜2号程度を100mも巻ける小型の両軸リールでOKです。特に性能にこだわることもなく、使えれば大丈夫です(笑)
道糸はPEの1〜2号程度、オススメは1.5号を100mも巻いておけばOKです。細いので、先糸に私はフロロの5〜6号を1m程付けています。
オモリは8〜15号。8,10,15号とあればいいですが、無駄に持っていっても重いだけですし、船で買うと安いですから、その時に船長から購入するのをお勧めします。
仕掛けは、船宿で販売しているモノで十分です。最初は自分で作るよりも買ってしまった方が間違いないです。2本バリと3本バリの仕掛けが売っています。私は自製でして・・・メバル針10号、下がハリス1.5号、上がハリス1.2号の2本針。幹糸2.5号。オモリ上は10㎝ほど。枝間は60㎝で、ハリスは30㎝。ハリスは透明のヨリ取りビーズで介しています。ちなみに、自製といってますが、キャスティング戸田店の斉藤店長の協力でオーナー針さんに作ってもらいました。
換え針は10本ほどあるとイイですが、釣具屋さんでメバル10号のものを買ってくるか(ハリスに注意)、船でもやはり売ってます。
ちりちりになったハリスでは、食いも悪くなりますし、ナイスなサイズがかかった時に切れてしまいますので、「まずいな」と思ったら、素直に交換することをオススメします。思い切って、仕掛けごと変えてしまうほうがてっとり早いです。
■餌
私は、いつも近所の川でダボハゼを捕獲して使ってます。いわゆる特餌でして、東京湾カサゴには有効です。メバルにはやはりモエビが良くて、暗くなってからはアオイソメが断然有利です。船宿では、モエビ・アオイソメ・冷凍ゴリを用意してくれます。これだけでも十分です。カサゴ狙いなら、サバの切り身を作ってくるのもいいです。薄目にして肉はほとんどそぎ取り、幅7mm、長さ4cmほどがいいと思います。肉が付いていないのもダメです。あまり大きいと食いが悪いです。また、長方形に綺麗に切ってこないと、ハリスにヨリが入り、クルクルとまわってしまいますので注意して作ってきて下さい。小さいので必ず塩で締めること。塩鯖より生鯖を使った方がいいです。
他にもご自分でいろいろ試すのもいいと思います。ドジョウ、キビナゴなどを持ち込む人もいます。青柳で釣っているマニアもみたことが・・・
■釣り方
マズメカサゴといえども、日中のメバルカサゴと何らかわりはありません。
「入れて待って、アタリが出たら向こうアワセで・・・」と、基本は簡単です。
投入の合図があったら、船下に仕掛けをいれます。アタリが少なくて、かつ根が荒くないポイントでは少々遠投し、探ってくるのも一手です。仕掛けを弛ませて食わせる方法もあり、私が得意としている釣り方です。
投入後、オモリが着底したら・・・ここが大事・・・「オモリを付けたまま糸が張らず弛まずの状態で、ジッと待ちます」このへんは湾奥の釣りの場合、メバルカサゴも一緒。
内木の船長は、「竿を目線くらいに構えてアタリを待つのがいい」といいます。
かみやの淳ちゃん船長は「メバル釣りは仕掛けを動かしちゃぁ、釣れね〜よ」といいます。
が、暗くなってくると、この限りではなく、メバルはオモリを底から浮かしても釣れますし、結構上の方であたることもあります。
この手の釣りで一番皆さんが気になることはきっと釣り方ではないのでしょう!そう、根掛かり♪これは経験で、としかいいようもないのですが・・・
・船の下に糸が入っていったら仕掛けを入れ直す
・根がかったな!という感触を感じたら、引くのでははなく少々仕掛けを送り込んで、コチョコチョしてやります。「ガシッ」といってしまったやつは、まず外れません
・外すときは、リールのクラッチを切って、道糸を持って外します
あとは、やってみて、「なるほど」って思って頂ければ・・・
さて、マズメカサゴ攻略の「イロハ」なのですが、ポイントは二つあります。
・オモリが「ココココん」と落ち込む、穴があったらジッと待て
・グングンと竿先が入って魚がかかったら、竿全体を大きく立てろ
前者は、ようはそこがカサゴのお住まいなんです。でっかいカサゴは起伏に富んだところにいます。多分、夕刻、警戒心の薄れた良型のカサゴは、ねぐらからでてきて、穴ぼこの入口で餌を待っています。その入口こそオモリが落ちていくような穴ぼこだと思うんです。実際、上手な人は穴に入るとニヤッと私を見ます(笑)そして私もニヤッとします。
後者は、なぜかマズメ時に釣れる良型のカサゴは、一気に食い込んで、一気に根に戻ろうとするパワフルな奴が多いです。あたって、向こうアワセで魚がかかったら、リールを巻くのではなくて、腕を伸ばして竿を立ててやります。これだけで2mは仕掛けが浮き上がります。リールで対処しようとすると、魚の引きで竿がしなって、そのまま魚は根の中です。
しかし、先日の24日の釣行の際は、そんな激しい食い込みをする奴はいませんでした。コツッとあたって、きいてくると「グングン」ってな感じで少々渋め。これが、私がまだ時期尚早と感じた理由です。これから水温がもうちっとあがって、浅場で活発に餌を追うようになると、まさにマズメカサゴの本番なのです。
・・・ん〜、あとは釣りに行ってみてください。
■総括
思いつくままにダラダラと書いてみました。参考になるかどうかわかりませんが・・・
一番大事なので、釣りを楽しむということでして、釣果どうこうより、気軽な雰囲気で楽しんで頂ければと思います。
なお、このマズメカサゴ。詳しくは、つり船内木で限定日で出船していますので、直接船宿までお問い合せ、またはHPの出船予定をご覧下さい。