鯛釣り

「なんで、そんなに長いハリスを使うんですか?」
と、素朴な疑問を相良坂井の福神丸船長に聞いたということを前回書いた。
8mでも十分に長いと思うコマセ真鯛の仕掛け。15mって、どんだけぇ〜!?

船長が薦める仕掛けの長さ、棚の取り方などなど、それらは各船の船長によってマチマチだという。「○○丸の場合は…」ってな感じで、船長の「個性」が存在するらしい。つまり、今日はこっち!明日はあっち!!と、あっちゃこっちゃの船に乗るよりも、同じ船に何度か通うことが、「この地のこの釣り」に慣れ、そして好釣果に結びつけるための近道だという。

15分ほど、御前崎沖の真鯛釣りについて、福神丸の森田船長は、私に熱心に話してくれた。1年のうちのほとんどの遊魚での出船をこの真鯛で展開しているだけあって、熱いモノすら感じた。そんで、最後に船長が締めくくったのがこの一言だった。

  「でもね、初めて来てくれたお客さんに、
    あぁしろ、こうしろ、って言っても、うるさいだけだろうしね
     あんまりうるさいことは言わないようにしているんだよ
   実際、いろいろ話しても聞き入れてもらえないことも多いんだよぉ。
   ついつい、釣ってもらいたいからいろいろ言っちゃうんだけどねぇ(笑)」

・・・いえいえ、オイラが行ったときは、うるさいくらいにいろいろ教えて下さいよ、船長!

話がそれてしまったが、肝心のハリスの長さの話。
御前崎の方でも、昔は6mとか8mとかでやっていたんだそうな。でも、魚影の濃い当地は、餌取りも多くて、鯛が食う前に、餌取りがしっかりと付け餌を食っちゃったそうだ。この餌取りの猛襲に業を煮やした「とある釣り人」が、餌取りが群がるコマセから付け餌をもっと離して海中を漂わせるべく、長いハリスを試したそうな。すると、これが功を奏して、真鯛がしっかり釣れてくるようになったもんだから、それ以来、長いハリスを使っているそうだ。

ビックラしたのは、、、
   「20mとか25mとかのハリス使う人もいるらしいよぉ」

・・・オイラは、そんなのは勘弁して下さい。。。手前マツリ必至デス、ハイ

つまり、べつに「長くなければいけない」ということではなくて、「長い方がいい」というニュアンスで捉えてもらいたい「ご当地スタイル」ということになるわけだ。
まぁ、一船長の話であるので、他の船長に聞けば「いやいや、それは違うんだよぉ」ってな話も出てくるかも知れないが、そんなところらしい。

棚取りは船によるらしいけど、
   「うちはねぇ、棚をあげて
     指示棚を上からバシッととらせて…」
…と、いろいろ話を聞いていたら、なんだか、もう、『釣れた気』になっちまったデス。まずは、真鯛竿でも借りて、機会を作って行ってみるとしやす♪
だって、お食い初めの鯛を釣らねばならんのデス!!

そうだ、ちっと前のつり情報で、ウッチーが御前崎真鯛の第3特集をまとめていたっけ!オデコだったらしいけど、読んでやるとするかの。