ひとりごと

「アジに行ってきたんだけど、3匹で帰ってきました」
とある釣り仲間からそんなメールがきたのは月曜日のこと。聞けば、20人以上が乗った日曜日の仕立て船で、船中トップの人でも6匹くらいだったと聞く。
けれども、この日の乗合船で、その某港近辺のアジ釣りを得意としている船は、どこも好調の釣果を記録しているから少々???になる。
実は、私の元に、その手のメールがくることは少なくない。仲間で楽しむ仕立て船。みんなで楽しければそれでまぁOKなんだけど、釣果が悪すぎるのは、いただけない。
一方、いろんな船長と話しをする機会があって、いろんなところでいろんな話しを耳にすることも多い私。船宿さんのご意見を耳にすることも少なくない。先だってのメールと相反するような話しなんだけど・・・
「いつもは深場をやってるんだけど、今日は大人数の仕立て船で、オマツリも必至だしね、ちょっと浅めのポイントをやってみたんだよ。でも、やっぱり魚はいなかったよ」
「もうちっと上手い人が揃ってくれていれば、あっちのポイントを攻めようと思うところなんだけど、あっちは潮が速いしね、今日は素人中心だったからこっちをやってみたんだけど、やっぱりダメだったよ」
そんな話しを聞いたこともある。
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「今週末に、○○を釣りに行きたいんだけど、どっかいい船宿さんは知りませんか?」
「来週、どこそこに釣りに行くんだけど、○○っていう船宿はいいですか?」
そんなメールをたまにもらうこともある。
以前、とある日立の某船宿さんへ釣りに行った時のこと。
「いつもだったらこんなにデッカイ○○が揚がってるんだけど、今日はそっちには行けなかったよ」
「もう少し深い方をやりたかったんだけど、この陽気じゃ仕方ないよ。いつもはデッカイのがバリバリ釣れるんだよ。」
メバルを5匹くらいに外道ポツポツで竿頭になった私。それ以外に6人くらいのお客さんがいたんだけど、みんなこの船長の話をどんな気持ちで聞いていたんだろうと思った。釣れない中一日頑張った釣り人を前に「いつもは・・・」「いつもなら・・・」と、目に見えない釣果を自慢する船長。。。とりあえず、私は二度と行かない。
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先日、「○○丸に行くよ」と釣り仲間がメールをくれた。その船宿さんは、ぷらりのお客様に紹介して頂いて訪れ、船長の人の良さ、適度な釣果、のんびりとした船上の空気、滑舌で気持ちよいおかみさん・・・。決して、私が無理押しして薦めた船じゃなかったんだけど、まぁその人はその船に釣りに行ったんです、昨日。
それで、昨日きたメールの内容が、「ヤリイカを10時くらいまではダントツの竿頭で30杯くらいとったんだけど、最後の流しでスソになっちまいました。でも天気はいいし、船宿はいいし満喫です」とあった。
何だか、自分が褒められているようで、すごく嬉しかった。
「かまさんは、あれこれと忙しいのかね?」とそこの船長が言っていたという。久々に何とか時間を作って、一人で遊びに行ってみようと思う。