お願い!

以前からとても気になっていることがある。
それは、釣り人と鳥との関係だ。マスコミでも度々取りざたされるが、針や糸が羽や足に絡んで、野鳥が死んでしまうことは、皆さんご存じかと思う。
私は、月に3〜4回ほど沖釣りに出かけるのだが、今日は沖での鳥と釣り人との関係に限定した話。
私は、これまで何度も釣り人が竿先にぶら下げた餌を鳥が奪おうとし、魚ではなくて鳥が釣れてしまうシーンを見てきた。魚は釣り慣れているベテランさんでも、鳥の対処は非常に難儀なもので、なかなかどうして困り果ててしまうのが実情である。
では、どうしたらよいか?
簡単に言えば、船の周りを鳥がウロチョロするときは、餌のついた針を吹き流しにしたり、取り込みもすばやく行ってやることで、鳥とのトラブルは防げる。
しかし、サビキ仕掛けなどにイワシやアジが付いてきて、これを横取りしようとする鳥は、羽をサビキに絡めてしまったりすることもある。
実は、先日。同船していた方が、鳥を釣ってしまった。私は、鳥への対処に幾分慣れているので、自分の作業が終わったら、外しに行ってあげようかな?などと思っていたら、その人はあっという間に鳥を放ったのだ。
おかしいなと思い、「外せましたか?」と聞くと、「いやぁ、切ったよ!」と、おっしゃる・・・
すぐに行って外してあげればよかったと、反省の念で一杯な気持ちになった。いや、なんですぐに駆けつけて行って鳥を外しに行かなかったのかと、自分を責めもした。
この後は、私はずっとブルーな気持ちで竿を出した。
見て見ぬふりだったと!
生き物が大好きで、魚釣りも大好きである。もちろん、鳥も大好きだ。

鳥が釣れてしまったら、外すのは容易なことではないかもしれない。まず、釣り人がしなければならないことは、先にも言ったように、それを防止することである。
万一釣れてしまったら、船長や中乗りさんに後事を懇願するかして欲しい。

鳥も餌の少ないこの時期を必死で生きています。煙たがらずに共存することで、釣りを楽しいものにして行ければと思います。

だから、お願いです。針の付いたままの鳥を放鳥しないでください。決して!
また、カエシをつぶして針を抜けるプライヤーの携帯をお願いします。