名人の共通点

 姿勢・手返し・整理整頓
沖釣りってのは、実に楽しい遊びで、しばらく行かないと、行きたくて行きたくてうずうずしてしまうものだ。雨風&時化の海の中で釣りをして、「俺はなんでこんな状況で大枚叩いて釣りをしているのだろうか?」などと自問自答することもあるが、3日もすればそんな思いは吹き飛んで、「さぁて、次は何に行こうか?」などと前向きに計画してしまう。なんのために登山をするのか?などという問いをよく耳にした時期があったが、それにちょっとだけ似ているのか?いや、似ていないのか。
さて、しばしば沖に出ていると名人に出会う。釣り姿勢、手返しの良さ、釣り座の整理整頓。名人に共通しているのはそんなところ。それでいて、汚した釣り座を綺麗に流して帰り、「今日はありがとう」みたいな船長や船宿さんへの挨拶を忘れない。周囲や仲間への気遣いも一入なのが名人に共通したりもする。
写真の魚は鮫だったんだけど、軟調メバル竿で大事にやり合って、メーター越えの鮫を水面まで揚げてしまった。これは先日のイシモチ釣りの一幕で、落ち着いたやりとりから、「あぁ、もしこの魚が5キロのヒラメだとしても、この人はこのタックルでしっかり釣り上げてしまうな」と、そう思った。電車釣行の遠藤さんは、自らのバッグの中に、綺麗に小物を整理していた。それを見ただけで、すげ〜!って思えずにいられなかった。
こんな人たちとの出会いが、私の釣果をアップさせてくれている。安易に楽しいだけでも釣りは十分楽しい趣味だけど。折角なので、私もこんな名人と肩を並べて釣りができるような、心技体を磨きたい今日この頃であります。