竹前漬け&イシガレイ

 スルメイカの竹前漬け
先日、スルメ船の釣果を指を銜えて見ていた私に、船長がスルメイカを分けてくれたので、大振りなものは裂いて冷凍にし、小振りなものは「なんちゃって松前漬け」にしました。次は、奮発して数の子を入れてやるのじゃ!数の子の入っていないものを、「竹前漬け」と呼ぶとしましょうかね。松竹梅・・・ですし。(※松前漬けの松前は、北海道の松前という地名からきています。念のため)
『みりん2:酒2:醤油1:薄口醤油0.2』 このうち、酒とみりんをまずは沸騰させ、アルコールを飛ばしたところに、醤油ブラザーズを注ぎ、火を止めて冷まします。これが「漬け汁」になります。
刻んだニンジンと昆布を水でよく洗って、水を切っておきます。
イカは、身とエンペラだけを使い、皮付きのまま適当に切って、ニンジン&昆布とともに漬け汁に漬けます。1日も漬ければ完成ですが、2日目、3日目と味に深みが出てきます。昨日の晩も、今朝のおかずもこれでした♪ウンマ、旨っまいスー☆
 イシガレイのお造り
話は変わりますが、先日鹿島にアイナメ釣りに行きまして(詳しくは、6月15日発売の隔週刊「つり情報」誌面をご覧下さい)、一緒に行ったおじ様が、で〜っけぇイシガレイを釣りました。件のおじ様。すでにぶっといアイナメと良型のマコガレイ、これにクロソイまで釣っていたもんで、
「かまちゃん。持っていきな!」と、イシガレイをくれました。。。
実は、私。イシガレイの臭いが、苦手です。これまで何度か釣って食べていますが、美味しく食べられたことがほとんどありません。しいて言えば、釣ったその日の刺身がまずまず美味しかった、といったところでした。
そこで、今回は、何としてもイシガレイの美味しいお造りを食べたいと思い、これまで幾人もの釣り人から拝聴した意見を結集した、単純かつ簡単な処理法でイシガレイを解体。そして、見事・・・「お、美味しい!!」と言える、イシガレイのお造りにありつくことができました。パチパチ
まず、イシガレイ。よく、船宿さんで石の処理などをしてくれますが、活け締め等も一切せず、釣れたまま氷の入ったクーラーに仕舞います。注意すべきことは、できれば他の魚と接触させない方が良いです。他の魚にイシガレイのヌルが付くと、他の魚までイシガレイ臭くなります。
帰宅したらすぐに、まずは表面の石だけ包丁で取り除き、流水しながら金ダワシでゴシゴシ。これでもかというくらいゴシゴシと、表面の皮面をこすり、表面を覆っているヌルヌルをとります。私はこの作業だけで10分を費やしました!!
あとは、頭、カマと内臓を取り、ヒラメを捌く要領で捌いて、薄造りに。
縁側には、脂が乗り、身はシコシコとしていてほんのりと甘く。もちろんわずかばかりのイシガレイ特有の磯臭さはあるものの、それが迷惑でない程度に、「この刺身はイシガレイの刺身だよ!」と主張してくれて、非常に、ひっじょうに「絶品」かつ「高級感のある」お造りになりました。キーポイントは、ゴシゴシ洗うことです。お試しあれ〜。