湾奥のライト泳がせ  

「つりぷらり」にリニューアルする前に「烏賊す根魚CAFE」というHPを私が運営していたのは、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。今日は、そちらで掲載した以前のコラムの一部を載せてみました。内木でやっているライト泳がせのコラムです。内容が初期のものなので、若干問題ありの部分もありますが、そのまま載せておきます。ボチボチライト泳がせの出船をしていくようなので、興味のある方は参加してみるといいと思います。先日はフッコ中心の釣果だったようです。ここでは根魚(クロソイやカサゴなど)をメインに考えて話が展開されています。長いですから、暇な方だけどうぞ〜♪秋口に作成したコラムなので、青物の話なども出てきますが、今はもちろん釣れませんよ!

●出船スタイルと注意点:
 この「ライトタックル泳がせ」を出船しているのは、かまちゃんがたまに上乗りをさせてもらっている船橋港の「つり船内木」しかありません。あとは、個人的にプレジャーボートなどで楽しむしかありません。
 出船後、まずは餌釣り。餌になるのはメインは「シコイワシ」ですが、この他に「サッパ」、「小あじ」といったところです。これは、小さなコマセかごを付けたサビキで釣ります。船長の指示棚、釣れている人の指示棚にアワセてコマセを振ってサビキに食わせます。餌釣りの注意点は以下の通り・・・
 ①余程の状況でない限り、釣れていてもコマセを詰めて釣ること
 ②針から外すときは、弱らないように丁寧に外すこと。この時、魚を外す手は濡らしておく
 ③ゾロゾロと釣れだしたら、隣の人と交互にあげること。群れが離れるのを防止します
 ④死んでしまったり、弱っている魚はバケツから速やかに取り除くこと
 ⑤サビキの「かえし」をプライヤー等でつぶしておくと、魚の外れがいいですよ
 といった、簡単な注意点を守ると円滑に餌が確保できます。早いと30分程で確保できますが、まあこれも自然相手ですので、餌釣りに苦労することもありまして、少々時間の掛かることもあります。
 釣れた餌は、船長や上乗りが一旦集めて、船のいけすで生かしておきます。個人のバケツには5匹程度キープしておきます。
 餌釣りが終了すると本番の泳がせに入ります。実釣開始の時に、船長のアドバイスがありますので、これを面倒くさがらずに、しっかり聞いておくことがポイントです。あとは、要所要所、わからないことは船長や上乗りに聞くといいと思います(この上乗りが意外とあてにならん!という、うわさも・・・)
 泳がせ釣り全般に関しての注意点は以下の通り・・・
 ①ヒットしたら、ヒットしている旨を船長や上乗りに知らせ、例え引きが大したことなくとも、タモで掬ってもらうようにする
 ②潮の流れが意外に速いポイントを攻めているので、オマツリは避けられません。オマツリの対応はお互い協力し合ってやりましょう
 ③餌は貴重ですから、丁寧に扱うように心がけましょう
 ④青物が隣の人にヒットしたら、一旦道具を上げてあげるといいかもしれません
 ⑤餌がなくなったら、手を上げて知らせるか、声をかけて、船長か上乗りに持ってきてもらいましょう。下手にいけすを引っ掻き回さないように!
 ⑥シビアなアタリが多いですし、一日に何度もアタリはありませんから、じっくり根気を持ちましょう
 それでは、これ以降はマニアックな細かいアドバイスに移ります。

●餌の付け方:
 基本的に孫張り仕掛けは使いません。餌は、横向きの鼻がけか上あごへのたてかけです。
 横向きの鼻がけは、イワシが暴れて、目やエラに針先が刺さり、餌を弱らせることもあるという欠点を持っていますが、イワシがよく泳ぎます。
 一方、上あごへのたてがけは、上あごの下から上へ、餌の魚体に平行に縦に針先を抜くのですが、鼻がけに比べ、餌イワシへの負担が大きいようですが、これが最も間違いない付け方のようです。餌をつけたハリスを、空中でなるべくブランブランしないようにしてあげることが大事です。また、投入及び巻き上げ時もゆっくりとサミング、スロー巻きを心がけ、なるべく餌が弱らないようにしてあげる必要があります。
 下あごから上あごに針を抜くと、餌イワシの口が閉じてしまい、呼吸ができなくなり死んでしまいますので、これはやめましょう。
 なんにしても、付け方よりも、いかに優しく扱ってやるかが重要です。
 ハリスの縮れ、ハリスの傷、針先の甘さは致命的ですから、餌がどうこうの前に速やかに交換しましょう。根がかりのあとは、要チェックですよ。

●攻め方:
 適当に箇条書きでご説明します。このほかは、釣行後にBBSで更新される反省内容やかまちゃんのワンポイントをご参考ください。また、この攻め方については限りではありませんので、あまり真剣に参考になさらないでください。絶対に参考にしてもらいたい項目については、その旨記載いたします。
<誘い>
・投入後、着底を確認したら底すれすれから底上50センチ、高くとも1メートルの間を探ります。今は、僕は常に底上30センチから50センチをキープするようにしています。青物や、浮いた反応があるときは、もう少し上の棚を探ってもいいかもしれません。
・根をオモリでトントンしながら探る方法もありますが、根がかりは当然多くなります。また、他の人が仕掛けを浮かせている分、オモリが置いてけぼりになりますから、どうしてもオマツリが多くなります。同船者が多いときはあまりおすすめできません。ただ、あるときは必殺技になります。
・たまに、2から3メートルくらい上にゆっくりと大きく効きあげてくるのもいいと思います。餌を目立たせて誘いにもなりますし、新たなポイントに仕掛けを落としいれることができます。
<クワセとアワセ>
・あたりの出方はいろいろです。食い込みに時間が掛かることもあれば、一瞬で竿先を持っていく奴もいます。常にアタリが来る気持ちで油断しないようにしましょう。
・絶対にだめなのは「ビックリアワセ」!!竿先をびしっと立てるようなアワセは禁物です。十中八九かかりません。
・よくあるアタリは、「ブルブルブル、コツ、コツコツ、ゴツ、グイ、ぐい、グイグイ、グイーん♪」って感じで、イワシが暴れる前アタリから、食い込んでいって、最後に締めこむようなパターンが多いようです。これを基本に前アタリがなかったり、全然グイーんっていかなかったりなどいろいろです。下手に竿先を送り込んだりせず、魚の食い込みに合わせて竿先をもたれさせてやります。グイーんと入ったときに、「あわせる」のではなく竿先に魚を「乗せる」感じにして、竿を水平に保ちやり取りします。
・絶対にだめなのは「ポンピング」!!ちょっとした糸のたるみで、ハイ、さよなーらーよー♪♪ポンピングして魚をゲッツした人はほとんどいませんです。ただし、青物のヒットは多少のポンピングが入ってしまうと思いますが、根魚にはタブーですよ。
・アタッてから、食い込むまでの時間は3秒から1分といった感じ。食いが渋いと以上に時間がかかりますよ。グイーんがなくて、いじらしいときは、竿先をほんの少し、本当にほんの少しだけ効きあげてやります。魚が餌をしゃぶしゃぶしていれば魚の重さを感じるはずです。
・折角食わせたのに、根に入ってしまった魚は、引いてだめなら、たるめてみろです。少したるめてやると出てくるときがあります。が、この辺へゴーイングマイウエイで、運ですかね。引っ張って、引っ張り出しちゃう人もいますし、何ともいえません
<取り込み>
・必ず、タモ網ですくってもらいましょう!これは絶対!針に魚が乗っかっているだけってこともありますよ。

●僕なら絶対こうしますよ・・・アドバイスいろは:
①立って釣ります。座っていると、船の揺れを全身で受けてしまいます。船べりにモモをつけて、竿先凝視です。船べりに腕を乗せていては、活性の低いときのアタリは取れません
②まめに底立ちをとりますね。ほとんどの場合、大きく仕掛けを動かすのではなく、ゆっくりと少しずつ仕掛けを動かして、今、自分の仕掛けが底からどれくらい浮いているかを常に認識して釣ります
③竿かけに竿をかけて置き竿なんて、絶対にしません
④少し弱っている餌を好んで付けることもしてみます。弱っている餌のほうが捕食しやすいのでは・・・
⑤気軽にやります。隣の人としゃべっているくらいの真剣さ(?)がちょうどいいようです。あまり真剣にやりすぎるとノイローゼになりますです