ソイという魚

purari2005-03-31


ソイという魚に私が初めて出会ったのは小学生の時でした。カサゴが釣れたと思った私の手元には、はて?目がつぶらで小さく、黒っぽく幅広の魚がいました。初めて出会ったそのソイはムラソイでした。私たち関東の釣人には意外と馴染みの薄い魚かもしれませんが、東京湾ではクロソイ、ムラソイ、常磐方面ではこれに加えてマゾイなどを釣ることができます。ここ最近では日立の各船が初夏から夏にかけてムラソイ釣りに力を入れています。三陸方面では更にベッコウゾイなるファイターが加わります。さて、写真のソイなのですが、先日水族館で写メしたゴマソイというソイです。あまり釣人にも馴染みのない種類かと思いますが、白い斑点がとても美しい魚です。食べておいしいかは…私は食べることしか考えてません。私はクロソイとムラソイしか食べたことがありませんが、それぞれ同じソイの類とは思えぬ味と食感を持ち備えています。ムラソイは非常に身がしっかりとしており、まさにプリプリでして、厚めの刺身などもっての他です。皮面に豊富なゼラチン質を蓄えているようで、煮こごりにしたら最高です。変わってクロソイは確かに身がしっかりしていますがムラソイ程ではなく、一日二日置くと軟らかみを帯てきまして甘さも増します。カサゴのように旨味の強さはありませんが、食感の良さとあっさり感がたまらなく、カマのあたりはまるで鶏肉を思わせるプリプリ感を堪能できます。何はともあれソイという魚は美味なるものです。しかしながら、小型のものは意外と安い値段で魚屋に並びますので、とれるところではたくさんとれるのでしょう。…かくして、先日、お仲間の家元さんが50センチのクロソイを釣りました。船長いわく、まさに「ゴジラ」の名がふさわしい風貌でした。ガオ〜〜〜