The★考察 飯岡アイナメ釣行

いつも、「釣行記」をアップ→「キッチンぷらり」をアップ!というパターンの「blog de ぷらり」ですが、釣行後の反省を今後はコラムに「考察」としてアップしていければと思っています。

さて、先日の火曜日に飯岡のアイナメに釣行しました。最大で41センチ、平均30センチオーバーのまずまずの型ながら、数は10本となかなか食い渋りました。
当日の仕掛けですが、飯岡のスタンダード仕掛け。ナツメオモリの15号(私はスプレーで赤く塗って使っています。赤はアイナメに効果があると昔からいわれています)、誘導仕掛けです。下針15センチ、エダス15センチ、ハリス&幹糸共にフロロの3号を使用しました。下針の上にサルカンエダスを出すところにもサルカンです。この間は40〜50センチ取っています。ナツメの下には7mmほどに切ったゴム管を噛ませてクッションにします。だいたい10組もあれば一日足りますが、換え針は20本は作っておくのが無難です。根掛かりをおそれていては釣りになりません。
餌はイワイソメです、毎回いろんな特餌を持ち込みますが、結局はイワイソメです。この釣りに特餌はいりませんね。宮城の方ではエラコを使ったりするそうで、これはコストパフォーマンスもいいそうです。餌のタラシは2〜3センチ程度で良いと思いますが、今回のように食いの悪いときは、贅沢に4,5センチ垂らした方がいいようです。実際、小さい餌にはほとんど食ってきませんでした。
飯岡のアイナメは大きく分けて3つのポイントがあると私は認識しています。一つはエビ根という港前に広がる広大な根。もう一つは、利根川の河口口のトッパ根。もう一つが飯岡から外川に向かって続く屏風ヶ浦沿い・灘よりの根回りです。波崎の船はトッパ根を殆ど狙うようです。例年、良かれ悪かれ型や数にムラがあるのは根魚だけに仕方ありませんが、昨シーズン、今シーズンともに申し分ない釣れっぷりです。個人的には昨年の釣行は数が出ましたが、良型は少なく、今年は数は出ないが良型が多いといった感じで終えました。
今回の釣況は、雨天・潮濁りの底荒れ、ややうねり&風有りというタフコンディションでした。従前からわかっていることですが、出船が早い割にアイナメからのシグナルは日の出しばらくしてからというのがいつものパターンです。アイナメという魚は暗いうちは殆ど口を使わないようです。そう考えると、船宿の方ももう少し出船を遅らせてくれればいいのにといつも思います。その代わり暗いうちはカサゴメバル、ドンコ、ソイといった魚が果敢に餌にアタックしてくれるモノで、そういった外道の存在もまた楽しいモノです。実際、昨シーズンは早朝にカサゴを2匹連発し、今回はメバル2枚、ドンコ2つの釣果を幸先良くゲットしました。
本命のアイナメが食いだしたのはやはり日が昇ってからで、船中ポツポツと食ってはきますが、誰かしらがたまに食わせているといった程度で、バクバクといった風ではありませんでした。折からの底荒れの影響かと思いますが、実際日が昇ってきてわかったことで、結構な濁りがポイントを覆っていました。一度だけ大きくポイント移動しましたが、更に濁り強く、そのポイントでは誰にもアタリはなかったようです。少々潮が澄んでいるくらいの方がアイナメにはいいのかと思います。
なぜだかわかりませんが、皆口を揃えて「上針に食ってきたよ!」とのこと。私も、上針に食ってくることが多かったです。何となくですが、下針を大事にしがちですが(笑)、上の針のチェックも怠ってはいけませんね。昨シーズンは下針に殆ど食ってきたので、私は下針を大事に釣っていたのですが、いやいやわからないものです。
釣り方は簡単です。底を取って、軽く小突いたり、オモリを移動させたり、ちょっとたるませてみたりと、まあ、そんな感じです。せかせか誘うよりも少々のんびり誘うのが私の釣り方です。根掛かりは避けようがありません。仕掛けをずるずる引きずったりしないのは絶対ですが、それ以外の根掛かりは仕方ないと思います。どうにもならないときは道糸をひっぱってはずしましょう!竿でがむしゃらにはずそうとすると竿がパキッてなりますから気を付けましょう。
食いのいいときは、落とせば「ゴンゴン」とすぐに食ってきます。ですから、意外と何も考えないでいいものです。大きくアワセる人もいますが、竿をききあげて乗せる「向こうアワセ」で十分です。かかった魚を根から離すことの方が、アワセを入れることより大事だと思います。大きな魚ほど下に突っ込んだり横走りしますので、上手にいなして必ずタモで取り込みましょう。35センチくらいまでなら抜きあげても全然大丈夫です。
問題は食いの悪いときです。今回も後半は意外とシビアな状況でした。「コツ」ときたら、少々竿先を送り込み、一呼吸おいてそ〜っと竿をききあげてくると「グン!グングン」ってな感じでした。前半は飛びついてゴンゴンといった感じでしたが、こういう時の方が初心者の人にも簡単に釣れていいですね。向こうあわせを心がけていないと、ついつい、小さいアタリでも「アレ?」と思ってききあげてしまうのですが、これでは食いの渋いアイナメは餌を口から離してしまうようです。スローな気分で攻めてみるのが功を奏すようです。
さて、そんな渋い状況でもなんとか40センチオーバーを取ることが出来ました。食わせたときは、正直、思い通りに誘った結果でした。小さく底を2,3回叩いて誘い、そのまま仕掛けを底に置いておいたら「コツ!」ときました。そのまま音沙汰ないので、糸を30センチほどたるませ、すぐにそ〜っと竿先をききあげたら「グン!」ときました。「グングン!」を感じながら頭上高く竿を持ち上げて、しっかりフッキングさせて、あとは引きをいなしてタモ網にゴールインでした。この魚は随分と横走りしまして、オマツリしたかとも思いました(笑)
・・・「こうだ!」と決まったモノはありませんが、簡単なようで奥の深い浅場の根魚釣り。シーズンが終わる前に皆さんも一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。美味しいですよ♪