イネゴチとワニゴチ

さて、本日の釣行記に続きまして、イネゴチとワニゴチの食味についてお話ししたいと思います。
 こちらが「ワニゴチ」
 こちらが「イネゴチ」
魚の食味・食感というのは、その魚自体の当たりはずれ…言うならば、抱卵期で脂が乗っていないとか、餌を余り食べていなくて痩せているとか、そういう生育環境とかでも変わってくるでしょうし、釣り人自身の魚の取扱方でも大きく変わってくるとは思います。活け締めしたかしないか、しっかりクーラーで保冷してきたかそうでないかというのも食味へ影響を与えるのは事実でしょう。
しかし、例えば鰺ならば、たいていの場合、鰺としての食味を味わうことができますし、脂が乗っていないあるいは乗っているとか、そんなところが違うだけで、鰺の味そのものは「やはり鰺」と言えるのではないでしょうか?
ここではマズイとか美味しいとかそういう話しではないのですが、、、
昨日、香谷沖で1匹のイネゴチが釣れまして、型も申し分なく、魚自体も太っていたので、食味を期待しておりました。というのも、先週のオニカサゴの外道で、ワニゴチを捕獲し、その食味の良さにうっとりしたばかりだったからです。
昨日釣れてすぐに、先週のワニゴチとは種類が違うな!ということを、体の模様などで認識していたのですが、帰宅後に再確認すると、やはり昨日釣れたのは「イネゴチ」で先週釣れたのは「ワニゴチ」だと言うことがわかりました。
捌きはじめて、身を3枚におろしたときに、「あれ、身質が全然違うジャン」って驚愕!似たような魚ながら、水深130m程で釣れたワニゴチと、15m程で釣れたイネゴチでは姿は似ていようとも、身質はまさに別物。これはイズカサゴとフサカサゴの似て異なるというものとまさに同じであります。
イネゴチのアラの裏側も、ワニゴチのそれと異なり、ん〜〜〜、こりゃ勉強になったぞ。と思いながら捌いていきました。
そして口にし、残念ながら、イネゴチは私の期待に背いてしまいました(T T)・・・ん〜、マズイというより、美味しくないんです。
火を通すと身に「えぐみ」があり、アラを煮てみたのですが、カマの周りはそれなりに美味しいのですが、それ以外は×。刺身は皮付きにして炙ってやっと○。洗いや薄造りにしてもちょっと・・・。あり〜、残念です。そうそう、卵を持っていたのですが、これは煮付けで美味しかったです♪
今回、私の釣った個体が美味しくなかったのか?はたまた、イネゴチの食味とはこんなものなのか?そのへんは今後の釣果で確認していきたいと思います。結論としては、唐揚げにして、中華炒めやあんかけなどに変身させれば良かったと思った次第です。まあ、私の場合、初獲物は必ず刺身で試すので、これはこれでいい経験になりました。
釣り人の皆さん、少なくとも「ワニゴチ」と「イネゴチ」は、まったくもって「似て異なるモノ」です。混同しないように取り扱って下さいね。