そして・・・

さて、事件の続きです。

ともあれ、車のカギと財布は手元に戻ってきた。幸い、この日は船宿に泊まることになっていたので、シャワーを浴びて休ませてもらったが、さすがに眠気も吹っ飛び、寝つきは悪かった。
翌朝、5時に起きて港へ行くと、すでに番ちゃんは、午前船の準備に来ていた。しばらくすると、番ちゃんが、シャツやらズボンやらを脱ぎ始めたではないか。
「ば、番ちゃん、朝からいったい!!」と、乗船の皆さんは思ったことだろう。

勝山のナンバーワン『セクシーダイナマイト・バディ★』ここに現る
ぶるっとしながら10月の海にボチャン。大きく息を吸って、スーッと潜って、番ちゃんは海底へと消えていった。
15秒ほどがたっただろうか。番ちゃん、浮上!そして、その手には・・・

私の携帯。私のクランプヘッド。私のトレーナー。あぁ〜〜、これで全部戻ってきました。

ありがとう、番ちゃん!俺は、お、俺は、番ちゃんのその笑顔を携帯の待ち受けにするよ♪♪♪

船のキャビンで寒そうに着替えをするその姿。本当にすまないことをしてしまった。それよりなにより、番ちゃんの優しさが、俺は本当にうれしかったし、ありがたかった。

さて、件の携帯電話。防水&防衝撃のカシオのG'z one。とはいえ、水深5mの海水に約6時間沈んでいたから、生存は絶望的と思っていた。
ところが、ひとまず乾燥させてから充電すると復活して、ひとまず使用可能。それでもauショップに持参し、点検とメンテナンスを依頼した。すると、窓口のかわいいおね〜さんが、
「お聞きする条件からすると使用不能になっていてもおかしくないのですが、USBからの読み込みも正常にできますし、見たところバッテリーやその周りも問題ないので、ラッキーでしたね」とニコリ。これまた、お世辞でもなぐさめでも嬉しい一言となった。

ということで、現在、使い慣れない携帯を操っているわけだが、今のところ、被害はブニョブニョになって使えなくなった財布だけ。次回予定していた釣りの費用を財布代に回して、この事態の収拾をつけることとした。

皆さんも、ご注意を!

さて、番ちゃんは、日々、勝山港萬栄丸の夜ムツ船の中乗りをしております。船の上では、ハンパな房州弁でお客さんの面倒を見てくれてますから、遊びに行ってください。
意外とハニカミ屋ですけど・・・