LTアマダイ with チビ1号♂ @茅ヶ崎港一俊丸

 ミヨシ寄りが彼の好み位置
今年に入ってからの釣りは、まだ3回。例年より少なめなのですが、これにはとんだ「誤算」が原因しております。
そもそも、世のお父さんアングラーたちは、男の子の子供を授かると、「いつかこいつと一緒に釣りに行きたいな」といった願望を抱くものではないかと想像致します。
かくいう私も現在8歳と3歳の二人の息子に恵まれたのですが、長男が幼いころには同じように思ったもの。成長と共に防波堤釣りからたまの沖釣りへと連れて行きました。
すると長男は、みるみる大の釣り好きへと育ったのであります。彼との船上での思い出は数々。おととしの春には、隔週刊「つり情報」の表紙を親子で飾らせていただいたこともありました。
ところが、こんな軌跡が「誤算」だったのです!

ある時、私が一人で釣りに行こうと画策していると、「自分ばっかりズルい!」と怒るわけです。すると、鬼嫁が一緒になって、「そうだそうだ!」と同調。トホホなことに、「釣り=チビ1号♂を一緒に連れて行かねばならぬ」という構図が家庭内で出来上がったのであります。
となると、抜け駆けで釣りに行ったものなら大変!!そんな時は、チビがチャレンジできないような「ヤリイカ」や「オニカサゴ」などヘビーなタックルで沖に出る釣り物をチョイスせざるを得ません。重たいタックルを理由に、一人で釣行するわけです(俺って、かしこい?)
「君には、まだオモリ120号は無理だから…」というのが、説得の理由であります。

今年の初釣りは、チビ1号♂と行った船橋の内木。同数のタチウオを釣られ、父親の面目丸つぶれになったのが、記憶に新しいところです。

さて、そんな2012年3回目の釣行は、チビ1号♂と同行(当然!?)。
まったく、この寒いのに4時半に起きてまでよくぞついてくるもんです。
向かった先は、茅ヶ崎港の一俊丸。チビ1号♂希望の「LTアマダイ」へと行ってきました。
道糸は0.8号、オモリは40号。狙う水深以外は小学校2年生にも問題なく操れるタックルであります。
とはいえ、東京湾観音崎沖のタチウオジギングをこなしてしまうチビ1号♂にとって、ロッドキーパーも使える水深100m以内のLTアマダイなど、訳ない釣り物のようでありました。

 40センチ弱のホウボウを …私じゃなくてチビ1号♂がゲット
序盤は、中層のサバに何度かつかまりましたが、これがほどほどに脂の乗っているゴマサバ(食後談)にてしっかりキープ。
サバの引きは、子供を十分に楽しませてくれるようで、
「ラッキーだね」とご機嫌でリーリングするチビ1号♂。いえいえ、オッサン達は誰も喜ばないんだよ。
ちょいとチビの仕掛けを調整している間に、私の竿をチビに授けた時のこと。
「来たよ〜」とまずまずの引き込みをみせるアタリをキャッチしてリーリング開始。くそ〜、それは俺の竿だが、今はお前の竿だ(泣)
と、5秒くらいすると、さらに引き込みアップ。どうやら、もう1本の針に何かがかかったよう。
途中、胴の間の方のタックルとオマツリしてしまったものの、何と40センチ弱のホウボウと、小型のアマダイが一荷であがってきたのであります。
おいおい、それは本当は俺の…。
 
 アマダイも3匹釣って …チビ1号♂、竿頭タイ(汗)
しばらくして私もアマダイをキャッチ。するとまたまたチビ1号♂がキャッチ。いやいや負けてられないと私もキャッチ。一進一退の攻防の末、ふふふ、このままリードして父親の面目を保つ…
…ことができませんでした。
結局、チビ1号♂が3匹。私も3匹。でも、彼はホウボウを2本…。
他にご乗船のベテランアングラーのオジサマ方には申し訳ありませんが、チビ1号♂が竿頭であります。
そうそう、反対舷で、見たこともないような大きなイトヨリが釣れておりました。


あまり話したくないのですが、終盤、私にと〜ってもエキサイティングな引きをする魚がヒット。
ここはお父様としてしっかり格好つけようと、竿を立て、ドラグを微妙に調整しつつファイト。
残り10mを切って、かけつけた船長の差し出すタモに収まったのは、サメやエイならまだまだかっこよかった!
2m近いダイナンウミヘビでした。チャンチャン 
 TICA ME−KAND マルイカ 175M を使用。子供のLT釣りに好適
私は、チビの面倒も見なければなりませんので、ちょいと胴調子気味の竿で置き竿にも対応できるようにしましたが、ちょっとしたアタリも船長の目に留まってしまうような、感度のいい竿を使いました。TICAのMEKAND−船ライトMです。チビには、身長にあわせて操作性が良さそうなマルイカ竿をチョイス。ちょっと、あんたには贅沢な竿だよ!ともかく子供には使い勝手は良さそうでした(大人が使えば最高デス)。
ちなみに、一俊丸でのアマダイはノーマルのタックルでもLTでもOKです。でも、アカボラやタマガンゾウビラメの引きでさえ楽しめるLTが私はおすすめです。

 中盤でクーラーは半分埋まった …半分は彼の釣果
当日は、少々渋めで苦戦気味でしたが、土産は十分です。これをすべてさばかされると思うとぞっとしますが(大変でしたが、どれも美味しくいただきました)、チビにとっては大漁気分だったようです。
初めて見たカスミハナダイやアカボラにも感激しておりました。

 とにかくミヨシが好きらしい(これがやりたいのだ。プチタイタニック
帰港する時まで、存分に楽しんでしまうあたりは、親も顔負けなのであります。船長の視界の邪魔になりやしないかと思いますが、彼はこうやって港に向かうのが大好きなようです。
釣りが好きなのか?海が好きなのか?魚が好きなのか? 帰りの車で問うてみると、どれも好きだそうです。将来の夢は、船長らしく、「ねえねえ、船長さんを目指す高校ってあるんだよね?」と、聞いてきますが、こればかりはシメシメであります。
なぜかって?息子が船長にでもなったら、私は仕事を辞めて、毎日息子の船で釣りをして、息子に食わせてもらうのであります(笑)

 つり情報誌ツリタガールの小堀さんとCSCナオミさんとともに記念撮影★
小堀さんがいたのは偶然で、ナオミさんがいたのは必然なのですが、せっかくなので女性アングラー二人に一緒に記念撮影させていただきました。
ツリタガールの小堀さんといえば、つり情報の編集部が太鼓判を押すテクニカルアングラー。この日はマルイカに行って、まずまずの釣果だったようです。

さて、次は一人でのんびり釣りに行きたいと思います。
そうそう、一俊丸のアマダイ船担当の堂満船長。とても親切で笑顔が素敵な若手船長でした。船長、ありがとうございました。と〜っても楽しかったです。
「俺が、巻き終わるのを待ってくれる船長だったね」と、意外な大人目線の子供意見をチビ1号♂が申しておりました。 …生意気だなぁ